三国志(7)「オレの人生、これ一つに打ち込んで悔いはない、といえるものは、どこにあるのか」若き劉備玄徳の悩み

こんにちは、木村耕一です。 雄大な自然の風景をながめていると、心が広くなるというか、「人間って、なんだろう」と感じることはありませんか。 吉川英治の『三国志』に、次のような場面があります。 ある日、劉備玄徳は、黄河のほとりにたたずんでいました…

三国志(6)「戦場よりも、心をゆるめがちの平時のほうが危険が多い」不愉快な思いをしたときに、どうすべきか

こんにちは、木村耕一です。 「戦場よりも、心をゆるめがちの平時のほうが、どれほど危険が多いか知れない」 世間知らずで、理想に燃える20代の劉備へ、恩師からの訓戒です。 矢が飛び交い、剣で斬り合う戦場よりも、平和な時のほうが危険が多いとは、どう…

三国志(5)「世の中は、そう簡単ではないよ」「ここで腹を立てたら、みな水泡に帰してしまうぞ!」

こんにちは、木村耕一です。 「世の中は、そう簡単ではないよ」 関羽の言葉です。 なにか、意味深ですね。 世の中とは、そんなに複雑なのでしょうか。 1800年前の中国。 各地で反乱が起き、民衆を苦しめていました。 劉備、関羽、張飛が、わき起こる正義…

三国志(4)理想をかなえるために、なくてはならないものとは。関羽が商人から教えられたこと。『三国志』に学ぶ

こんにちは、木村耕一です。 理想を実現させるために、大切なものは何でしょうか。 会社でも、事業でも、家庭でも、これがなかったら、理想はかなえられない、というものがあります。 『三国志』(吉川英治)に、次のような場面があります。 劉備、関羽、張…

三国志(3)目標を達成し、成功するための秘訣。『三国志』関羽の知恵に学ぶ

こんにちは、木村耕一です。 「成功」の秘訣を知っていますか。 会社でいえば、事業がうまくいくための秘訣……。 家庭でいえば、家族円満な幸せを築く秘訣です。 吉川英治の『三国志』に、次のように記されています。 「すべて物事は、体(たい)を基(もと)…

三国志(2)絶望のどん底におちても、決して弱気になったり、自殺を考えたりせず、泥魚ように生きていく。『三国志』関羽の教訓

こんにちは、木村耕一です。 どれだけ努力しても、がんばっても、うまくいかない……。 そんな思いは、誰にでもあると思います。 『三国志』(吉川英治)を読んでいると、そんな思いを吹き飛ばしてくれるようなシーンが、いくつもあります。 たとえば、「泥魚…

三国志(1)行き詰まった時、困難に直面した時の打開策を、『三国志』(吉川英治)から学んでみよう

こんにちは、木村耕一です。 考えても、考えても、いいアイディアが浮かばない時はありませんか。 行き詰まってしまい、どうやっても、目の前の壁を乗りこえられないことはありませんか。 そういう場合のヒントを、『三国志』(吉川英治)から探してみましょ…

原田知世が主演の映画「しあわせのパン」に感動。「幸せって、なんだろう」と、素朴に考えてしまった

こんにちは、木村耕一です。 アメリカから、全日空で成田空港へ向かう時、機内で映画を見ました。 原田知世が主演の「しあわせのパン」です。 「出版社の営業部長が、原田知世の大ファンだったな」と思って、何気なく見たのですが、とってもさわやかで、いい…

「たとえ相手が目下の者であっても、偉そうにせず、心を込めて礼状を書くべきだ」加賀100万石、前田利家のアドバイス

こんにちは、木村耕一です。 「絆(きづな)」や、人と人の関係を大切にしようという機運が高まっているように思います。 5月に発売した新装版『こころの道』を贈呈した、ある会社の社長から、 「痛い!と感じる話がありました」 と電話がありました。 「ど…

あんなに可憐なチューリップにも、人知れぬ試練があったのか……。これくらいで、へこたれてはいけないな

こんにちは、木村耕一です。 思い出の中に、「懐かしい風景」を持っていますか。 富山県生まれの私には、チューリップ畑の景色が忘れられません。 30数年前、毎朝、高岡駅からディーゼル機関車で砺波高校へ通っていました。 ガタゴト走る機関車の窓から眺…

ものの見方、考え方ひとつで、新しい風が吹いてくる。『こころの道』の新装版を発売しました

こんにちは、木村耕一です。 8年前に発刊した『こころの道』の新装版を発売しました。ちょうど、今日あたりから書店にも並び始めていると思います。 文字を少し小さくし、表紙もソフトカバーに変更しました。 手軽に読める本になったと思います。 新たなエ…

イソップ物語「なぜイノシシは、危険も迫っていないのに、一生懸命に牙を研ぐのか。ここに日常生活、ビジネスの心得だけでなく、悔いなき人生のヒントがある」

こんにちは、木村耕一です。 外の風景が、真っ白です。 ここは新潟県内を走る特急電車。 窓から見える山も、田畑も、白い雪におおわれ始めました。 「初雪だ、美しい」という心境にはなれません。 「しまった! もっと早く、車のタイヤを、雪道用に交換して…

イソップ物語「こんな短い快楽のために、身を滅ぼすなんて」蜂蜜におぼれたハエの教訓

こんにちは、木村耕一です。 イソップ物語から、ちょっと怖い話を一つ紹介しましょう。 あまーいハチミツの話です。 蔵の中に置いてあった壺が倒れ、蜂蜜が流れ出した。 金色に光る液体が、床の上に広がっていく。 いい香りに誘われて、ハエたちが集まってき…

イソップ物語「あきらめたら、可能性はゼロになる。前向きな種まきを続ければ、必ず目的がかなう」あきらめなかったカラス

こんにちは、木村耕一です。 「もうだめだ」とか「どうせ、これ以上は無理だ」と、あきらめてしまうことはありませんか。 それでは、カラスよりもお粗末……。 イソップは、次のような例えで教えています。 喉の渇いたカラスが、水が半分くらい入ったビンを見…

恋はロマンチックといえるのか。恋の炎は理性を焼き尽くすのか。「百万本のバラ」と、イソップ物語「人間の娘に恋をしたライオン」の意味するもの

こんにちは、木村耕一です。 「大好きなあの人に バラの花をあげたい ある日 町中のバラを買いました……」 加藤登紀子さんの「百万本のバラ」は、恐ろしく心に響きます。 なぜでしょうか。 一目惚れした女性のために、貧しい絵描きが、家も、財産すべて売り払…

イソップ物語「使わないお金なら石と同じ」金塊を盗まれた男

こんにちは、木村耕一です。 「お金が、多ければ多いほど、幸せになれるのでしょうか?」 愚問かもしれませんね……。 2500年前のイソップ物語にも、次のような話があるくらいですから、これは永遠のテーマかもしれません。 全財産を金塊に換え、人里離れ…

イソップ物語「困っている人に、親切にする、そんな当たり前のことを、皆がしていけば、社会は明るくなる」池に落ちたアリ

こんにちは、木村耕一です。 中国のテレビで、ショッキングな映像が流されました。 10月13日に起きた、交通事故の様子です。 2歳の子供が車にひき逃げされ、道路に横たわって苦しんでいるのに、側をとおりかかった18人が、よけて通ったり、のぞきこん…

イソップ物語「すぐに、むらむらと、欲の心が動き出しませんか」肉をくわえたイヌ

こんにちは、木村耕一です。 イソップ物語に、バカな犬の話があります。 子供ならば、笑っておしまい、かもしれません。 愚かな犬に、自分を重ねてこそ、大人の読み方なのでは? さて、この話、どう読み解きますか。 一匹のイヌが、どこで拾ったのか、大きな…

イソップ物語「いじめられたら、仕返しをしますか。不幸の拡大を防ぐ方法は?」キツネとツル

こんにちは、木村耕一です。 他人をいじめたり、苦しめたりしたら、どうなるか……。 やがて必ず、自分も同じような苦しみを受けることになります。 イソップ物語は、次のように教えています。 ある所で、ツルが餌を探していた。 ずる賢そうなキツネが、ニタニ…

イソップ物語「怒ったり、ケンカしたりして、何か得することがあるだろうか」決闘中に、考え方を変えたライオンとイノシシ

こんにちは、木村耕一です。 ちょっとしたことで、ぶつかったり、言い争ったり、ケンカになったり……。人間関係は、難しいですね。 イソップ物語には、次のような話があります。 夏の暑い日、喉がカラカラに渇いたライオンとイノシシが、小さな泉にやってきた…

「ああ、もうだめだ」「こんなに苦しいならば」と泣くよりも、時の流れに身を任せたらいいじゃないか。イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。 「ああ、もうだめだ」と嘆いたり、「こんなに苦しいならば……」と落ち込むことは、ありませんか。 イソップのアドバイスを聞いてみましょう。 大木の根元に、小さな穴があいていた。 お腹をすかせたキツネが、その中に隠してあっ…

「腹が立ったら、言い返さずに、逃げるのがいちばん」かわいそうな子ヒツジ。イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。 腹がたつことを言ったり、理不尽なことを言ってくる人がいたら、どうしますか。 「あなたの、ここが悪い」と、言い返しますか? イソップ物語に、こんな話があります。 子ヒツジが川で水を飲んでいた。 オオカミは、もっともらし…

「調子のいい時が、いちばん危ない」うぬぼれた蚊の末路は、誰の姿だろうか。イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。失敗したり、痛いめにあったりするのは、案外、落ち込んでいる時ではなく、うれしい時、調子のいい時ではないでしょうか。 一匹の蚊が、ライオンに挑戦状をたたきつけた。 「俺は、おまえなんか怖くないぞ。おまえのほうが弱いか…

「感謝の心を失うと、必ず破滅する」反省したシカは、偉いと思う。イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。約2500年前、ギリシャのイソップが、動物の例え話を作って、生き方のアドバイスしました。今日まで、500話以上も伝わっています。その中から、私達にプラスになる教訓を探してみましょう。 一頭のシカが、猟師に追われてい…

「現在、苦しいからといって死を選んでも、決して楽にはなれないよ」自殺しようとする娘に、釈迦は語った

こんにちは、木村耕一です。 再び、中国の小学生の自殺に関して書きます。 「死んだら宿題が無くなる」と言って、10歳、11歳の女の子が、3人で手をつないで、2階建ての屋根から飛び降りました。 その場面を想像するだけで、悲しくなります。 「死んだ…

「こんな臆病で、ビクビクしている我々には、生きている意味がない」自殺を決意したウサギ。イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。 2500年前のイソップも、次のような例えを作って、自殺を思い止まるように呼びかけています。 ある時、ウサギが集団自殺を決意した。 彼らの日常は、実に不安、不満に満ちている。 「いつ、人間に捕まって殺されるかわからな…

「人間に生まれることは、有り難いことなんだよ」命の重さを教えた、盲亀浮木の譬え

こんにちは、木村耕一です。 中国では、小学生3人が、「死んだら宿題が無くなる」と遺書に記し、屋根から飛び降りた事件が波紋をよんでいます。 「そんなことで自殺するなんて」 と思いがちですが、日本は大丈夫でしょうか。 日本の、ある小学校で、子供た…

「死んだら宿題が無くなる」中国で3人の小学生が、手をつないで飛び降り自殺

こんにちは、木村耕一です。 北京から帰国した知人から、 「小学生3人の自殺のニュースが、中国で、非常に大きな話題になっている」 と聞きました。 9月19日、10歳と11歳の女の子3人が、手をつないで、2階建ての屋根から飛び降りたのです。 幸い、…

「過ぎたことを、いつまでも嘆かず、今、ここから、やり直せばいいじゃないか」イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。 小さなことにクヨクヨしたり、ぶつぶつ愚痴を言ったりすることがありませんか。 たまにはいいと思いますが、あまりにも多いと……。 心で思ったり、口で言ったりした暗い行いは、必ず自分自身に暗い結果(苦しみ、悩み)を引き起こ…

『思いやりのこころ』が、オーディオブックに!

こんにちは、木村耕一です。 このたび、拙著『思いやりのこころ』が、オーディオブックになりました!オトバンクさんのFeBeで、好評発売中です。 おかげさまで、大きな反響を頂き、10万部を突破した『思いやりのこころ』。 東日本大震災の後、さらに注目を集…