原田知世が主演の映画「しあわせのパン」に感動。「幸せって、なんだろう」と、素朴に考えてしまった

こんにちは、木村耕一です。


アメリカから、全日空で成田空港へ向かう時、機内で映画を見ました。
原田知世が主演の「しあわせのパン」です。


「出版社の営業部長が、原田知世の大ファンだったな」と思って、何気なく見たのですが、とってもさわやかで、いい映画でした。


最初に、『月とマーニ』の絵本が出てくるのが意外でした。


月が、少年マーニに、
「太陽をとってほしい。一緒にお空にいると、とってもまぶしいから」
と頼みます。


マーニは、
「だめだよ。太陽をとったら、僕が困っちゃう。
太陽をとったら、君がいなくなっちゃうじゃないか。
そしたら、夜に道を歩く人が迷ってしまうだろ」
と答えます。


「大切なのは、君が照らされていて、
君が照らしている、ということなんだよ」


すごく、意味深い言葉に、ぐっと引き込まれていきました。


誰でも、周りに「好きじゃないもの」「好きじゃない人」があると思います。それが増えていくと、気持ちがふさいでしまいます。


でも、好きじゃないからと言って、捨てたり、嫌ったりしていたのでは、幸せにはなれないことを表しているのだろうか……。


太陽にも、月にも、それぞれに、なくてはならない役割があります。
どちらが欠けても、困る人があります。


お互いを尊重して、思いやって、協力していかなければ、独りぼっちになり、幸せにはなれないことを表しているのだろうか……。


冒頭で、哲学的な強いインパクトを受けたあと、北海道の、雄大な自然が画面に広がっていく……。
パンカフェを舞台に、夏のお客、秋のお客、冬のお客の、人生の一コマが、静かに描かれていきます。


「幸せって、なんだろう」
素朴に、自然に、自分に問いたくなるような、そんなさわやかな映画でした。


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