2010-01-01から1年間の記事一覧

罪を免れた吉良は、何か得をしたのか──悪い行為は、必ず悪い結果を引き起こす。遅いか、早いかの違いだけである

こんにちは、木村耕一です。 引き続き、『まっすぐな生き方』から転載いたします。今日が最終回です。 『忠臣蔵』のメッセージ6 では、罪を免れた吉良上野介は、何か得をしたのか。 「おとがめなし」と聞いた時は、ほっとしただろう。 しかし、それは人間の…

赤穂浪士、義憤という名の「怒り」に燃える――怒りの連鎖を、誰かが止めなければ、不幸は拡散し続ける

こんにちは、木村耕一です。 今日も、引き続き、『まっすぐな生き方』から転載いたします。5回目です。 『忠臣蔵』のメッセージ5 浅野内匠頭は、落ち着いていた。 事件直後の取り調べに対して、一切、言い訳をしていない。 「上野介に、いかなる恨みがあった…

恥辱に耐えられず、浅野の怒りが爆発――他人の前で叱ったり、バカにしたりしてはならない

こんにちは、木村耕一です。 今日も、引き続き、『まっすぐな生き方』から転載いたします。 『忠臣蔵』のメッセージ4 さて、場面は江戸城。間もなく勅使が玄関に到着する時刻になって、浅野内匠頭は、礼儀作法に迷いが生じた。慌てて吉良上野介を探し、 「お…

吉良を「虫けら」と見下げる浅野内匠頭――心の中で、相手を切り刻む行為は、恐ろしいタネまきだ

こんにちは、木村耕一です。 今晩は、NHK「ヒストリア」で、忠臣蔵の番組を放映しますね。 昨日の続きで、『まっすぐな生き方』から転載します。 『忠臣蔵』のメッセージ3 3月14日、江戸城で、将軍と勅使が対面する大事な日を迎えた。 浅野家の家臣たちは、…

人を責め、偉そうに批評する吉良上野介――「思いやり」がなければ、2人の関係は、こじれるばかり

こんにちは、木村耕一です。 今日は、忠臣蔵で言えば、赤穂浪士の討ち入り当日です。 昨日の続きで、『まっすぐな生き方』から転載してみます。 『忠臣蔵』のメッセージ2 3月11日。いよいよ勅使一行が、江戸に到着する日を迎えた。 浅野家の家臣にも緊張が走…

江戸時代に起きた大事件ではあるが、人間が2人以上集まれば、どこにでも起こる悲劇である

こんにちは、木村耕一です。 明日は12月14日。有名な忠臣蔵、赤穂浪士の討ち入りの日です。 毎年この時期になると、テレビでも特集番組やドラマが放映されますね。 今年も、NHKの「ヒストリア」で取り上げられますし(15日)、テレビ朝日ではスペシャルドラ…

「怒りの心がわいたら、3歩下がりなさい」。苦難を避ける教え

こんにちは、木村耕一です。人間関係を悪くしたり、大失敗を犯す原因の一つに、「怒りの心」があります。つい、ムカッときた時、どうしますか。 そのまま、しゃべったり、やったりしてしまうと、必ずと言っていいほど後悔します。 私も、何度も痛いめにあっ…

坂本竜馬と清河八郎。仲間から信用される人、見放される人の違い

こんにちは、木村耕一です。 ちょっと気をつけるだけで、人間関係も、仕事の成果も、大きく変わる、大事なポイントがあります。 それは、仲間との会話や、意見交換、他人を批評する時の心得です。 幕末の志士・坂本竜馬と清河八郎の、正反対な生き様から学ん…

協調性がないと悲しい人生に。坂本竜馬の友人・近藤長次郎の挫折

こんにちは、木村耕一です。 どんなに優秀で、才能があっても、協調性がないと、仲間から浮き上がり、孤立してしまうことがあります。 『竜馬がゆく』(司馬遼太郎著)の中で、ショッキングな場面の1つが、坂本竜馬の幼友達・近藤長次郎の切腹です。 長次郎…

協調性を大切にした坂本竜馬、「排他は自滅」を示す武市半平太

こんにちは、木村耕一です。 人間が集まれば、意見や考え方が合わないことが、よくあります。 そんな時、どうしますか。 まず、相手と話し合いますね。 それでも対立が深まったら、どうしますか。 このテーマで、坂本竜馬と武市半平太(たけちはんぺいた)の…

中国で「東野圭吾」作品、「徳川家康」が大ブーム

こんにちは、木村耕一です。 朝日の夕刊に、 「中国 東野圭吾ブーム」 という記事がありました。(9月2日) 初めて翻訳出版されたのは2年前、急速にファンが広がっているようです。 『白夜行』は21万部、 『容疑者Xの献身』は20万部も売れているとか。 昨年…

お金で幸せになれるのか?「幸福感は年収630万円で頭打ち」

こんにちは、木村耕一です。 お金で幸せになれるのか? 「そんなはずはない」と思いつつも、 「お金があれば……」という迷いが、ふらふらとわいてきます。 そんな迷いを晴らすように、9月7日、読売夕刊に、 「幸福感、年収630万円で頭打ち 米の学者が発表」 …

NHK「10年先も君に恋して」。平家物語にも、男女の間は不可解と!

こんにちは、木村耕一です。 原稿に行き詰まり、ちょっとテレビをつけると、「10年先も君に恋して」をやっていました。(内野聖陽・上戸彩主演) セリフに引きつけられ、ついつい見てしまいました。 出版社に勤務する女性編集者・里花(上戸彩)の前に、サン…

韓国、子どもの自殺急増。「受験戦争」と「親の期待」が原因

こんにちは、木村耕一です。 「韓国、子どもの自殺急増」 という記事に、目が釘付けになりました。(読売新聞9月2日) 小中高校生の自殺者が、前年の1.5倍になっているのです。 特に、高校生の自殺が多く、「受験戦争が原因」と指摘する論調が目立っています…

菅直人さん、小沢一郎さんに伝えたい「上杉鷹山の精神」

こんにちは、木村耕一です。 9月5日のNHKスペシャル「追跡! 消えた高齢者」は、衝撃的な内容でした。 母親が何十年も行方不明になっているのに探さない家族……。 父親が死んだことを隠し、親の年金を受け取り続ける家族……。 「家族とは?」 「生きるとは?」 「…

警察官が自転車を盗む世の中。上杉鷹山の時代と、どちらが幸せ?

こんにちは、木村耕一です。 故郷の、JR駅前に市営駐輪場があります。 あふれんばかりの自転車がズラリ……。 そして、いつも同じ放送が、エンドレスで流れています。 「鍵をかけていきましょう。鍵かけないと、盗られるよ!」 (実際には、この意味の方言です…

NHK「ゲゲゲの女房」、夫婦で困難を乗り切る姿が人気を呼ぶ

こんにちは、木村耕一です。 「ありがとう……」の歌声で始まる、「ゲゲゲの女房」の人気が高まっています。 NHKの朝の連続テレビ小説としては、久しぶりに視聴率が20%を超えているのです。 戦争で負傷し、片腕を失った村井茂が、妻とともに、様々な困難を乗り…

熱中症の死者、3カ月で158人! 「死」は前から来るとは限らない

こんにちは、木村耕一です。 9月に入っても、猛暑が続きますね。 消防庁のまとめでは、5月末から8月末までの3カ月間に、熱中症による死者は158人に達したそうです。 日中、炎天下で熱中症になるだけでなく、夜間の屋内にも危険がひそんでいます。窓を閉め切…

NHKの大河ドラマ、2年後の『平清盛』に期待

こんにちは、木村耕一です。 NHKの大河ドラマは、楽しみの一つです。 父が必ず見ていたので、私も子供の頃から一緒にテレビの前に座っていました。歴史好きになったのは、そのせいかもしれません。 今年の『龍馬伝』に、父は「さっぱり、わからない」と言っ…

沖縄の「興南」優勝と、円谷幸吉のメッセージ

こんにちは、木村耕一です。 高校野球、夏の甲子園で優勝したのは、沖縄の興南。 沖縄に初めて、深紅の大優勝旗をもたらしました。 監督の我喜屋(がきや)さんの指導法に注目が集まっています。 なぜ、監督就任後、わずか3年で、この快挙を成し遂げることが…

「白瀬南極探検隊」出航100周年、まっすぐに生きた偉大な男

こんにちは、木村耕一です。 「人間は目的に向かって剛直に、まっすぐ進むべきものである」 日本人初の南極探検を成し遂げた白瀬矗(しらせ・のぶ)の名言です。 白瀬探検隊が南極を目指して出航したのは、1910年11月でした。 まもなく100周年を迎えます。 …

「東大阪市に、幕末生まれの149歳」。しかし、行方不明……

こんにちは、木村耕一です。 毎日新聞に、 「戸籍に、幕末生まれの149歳」 の見出しが躍っていました。(8月25日朝刊) 東大阪市のニュースです。 これはすごい。 生まれたのは、文久元年(1861)。桜田門外で、大老の井伊直弼が、水戸浪士に暗殺された翌年…

「こんな人が大嫌い!」清少納言が枕草子に書いたタイプとは

こんにちは、木村耕一です。 平安時代の女流作家・清少納言の『枕草子』に、「にくきもの」と題する章があります。 どんなことを「嫌だ」「迷惑だ」と言っているのでしょうか。 「人をうらやましがり、自分のことは愚痴ばかり言っている。 こんな人は実に嫌…

「高齢者の万引き逮捕、10倍に」花咲かじいさんの教訓どこへ

こんにちは、木村耕一です。 8月23日の朝日夕刊トップ記事を見て、驚きました。 東京で、万引きをして逮捕された高齢者が、20年前の10倍に急増しているのです。 警視庁は、初犯の高齢者に、 「ボランティアやレクリエーションに参加してもらい、生きがいを見…

徒然草の教訓「悔いなき人生の秘訣、優先順位をハッキリさせる」

こんにちは、木村耕一です。 しばらく「夏休み」で原稿を更新していませんでしたが、本日から再開します。 あっという間にお盆も過ぎ、まもなく9月。 やるべきことが山のようにあります。 忙しい、忙しいと走り続けているうちに、今年も終わりそうな予感がし…

徒然草の教訓「決意したことは、すぐに実行すべきである」

こんにちは、木村耕一です。 決意したことを、いつ実行すべきか、迷うことはありませんか。 『徒然草』は、そんな弱気を、叱っています。 人は生まれたからには、次第に老い、病にかかり、死んでいく。 しかも、この生・老・病・死の変化は、激しく流れる川…

徒然草の教訓「他人より優れていることは、大きな欠点である」

こんにちは、木村耕一です。 他人より優れた能力を身につけたり、立場についたりすることは、長所であり、良いことだと、誰でも思いがちです。 しかし、『徒然草』には、 「他人より優れていることは、大きな欠点である」 と書かれています。 なぜでしょうか…

徒然草の教訓「地位、名誉、高位高官を望むのは、バカげたこと」

こんにちは、木村耕一です。 身分の高い人、地位のある人は、イコール優れた人、といえるのでしょうか。 『徒然草』は、次のように、斬り捨てています。 地位や身分の高い人が、必ずしも優秀な人だといえるだろうか。 そうとは言い切れない。 愚かで、つまら…

徒然草の教訓「一流の仕事力を身につける秘訣」

こんにちは、木村耕一です。 仕事力をアップし、一流になる秘訣が、『徒然草』に書かれています。 何か芸能を身につけようとしていながら、 「へたなうちは、うかつに人前へ出ないようにしよう。内々に、自分で稽古を重ね、上達してから人前へ出るほうが、奥…

徒然草の教訓「悪口を言われても気にしない、落ち込まない」

こんにちは、木村耕一です。 人から、悪口を言われたり、けなされたりして、落ち込むことはありませんか。 そんな時に、読んできく薬が、『徒然草』の中にあります。 名誉欲に振り回されて、心が静かになることもなく、一生、苦しむのは愚かなことである。人…