2022-01-01から1年間の記事一覧

琵琶湖周航の歌 さすらいの旅が人生

月刊誌の連載「歎異抄の旅」は、7月号から、滋賀県へ向かいます。 海のように広い琵琶湖に沿って車を走らせると、場所によって水面の色が変わります。深い群青色になったり、濃い緑になったり、日光を反射して鏡のように輝いたり……。琵琶湖は、とても魅力的…

鎌倉殿と『歎異抄』、北条政子の手紙

北条政子は、法然上人に何度も手紙を書いていたようです。彼女の問いかけに、優しく、丁寧に答えられる法然上人の返書も残っています。 政子というと、「尼将軍」として、勇猛な武士たちに毅然と臨んだ女性というイメージしかありませんでした。彼女は、鎌倉…

鎌倉殿と『歎異抄』。なぜ起きた、義経の悲劇

源義経といえば、悲劇のヒーロー。命懸けで頑張ったのに認められず、理不尽な仕打ちを受けて殺された武将……という印象が強いと思います。同情し、悲しむだけでは、涙しか残りません。なぜ、悲劇が起きたのか。『月刊なぜ生きる』5月号「歎異抄の旅」に、義…

魯迅と、井上ひさし

『井上ひさしベストエッセー』の中に、ガツンと、衝撃を受ける言葉を発見! 「頭の痛いときは良い文章を読んで治し、暇なときは良い文章を書き写す」(魯迅) こういう境地があるとは! 文豪とは、すごいものだ! 魯迅を「先生」と呼んで紹介する、井上ひさ…