2011-01-01から1年間の記事一覧

イソップ物語「なぜイノシシは、危険も迫っていないのに、一生懸命に牙を研ぐのか。ここに日常生活、ビジネスの心得だけでなく、悔いなき人生のヒントがある」

こんにちは、木村耕一です。 外の風景が、真っ白です。 ここは新潟県内を走る特急電車。 窓から見える山も、田畑も、白い雪におおわれ始めました。 「初雪だ、美しい」という心境にはなれません。 「しまった! もっと早く、車のタイヤを、雪道用に交換して…

イソップ物語「こんな短い快楽のために、身を滅ぼすなんて」蜂蜜におぼれたハエの教訓

こんにちは、木村耕一です。 イソップ物語から、ちょっと怖い話を一つ紹介しましょう。 あまーいハチミツの話です。 蔵の中に置いてあった壺が倒れ、蜂蜜が流れ出した。 金色に光る液体が、床の上に広がっていく。 いい香りに誘われて、ハエたちが集まってき…

イソップ物語「あきらめたら、可能性はゼロになる。前向きな種まきを続ければ、必ず目的がかなう」あきらめなかったカラス

こんにちは、木村耕一です。 「もうだめだ」とか「どうせ、これ以上は無理だ」と、あきらめてしまうことはありませんか。 それでは、カラスよりもお粗末……。 イソップは、次のような例えで教えています。 喉の渇いたカラスが、水が半分くらい入ったビンを見…

恋はロマンチックといえるのか。恋の炎は理性を焼き尽くすのか。「百万本のバラ」と、イソップ物語「人間の娘に恋をしたライオン」の意味するもの

こんにちは、木村耕一です。 「大好きなあの人に バラの花をあげたい ある日 町中のバラを買いました……」 加藤登紀子さんの「百万本のバラ」は、恐ろしく心に響きます。 なぜでしょうか。 一目惚れした女性のために、貧しい絵描きが、家も、財産すべて売り払…

イソップ物語「使わないお金なら石と同じ」金塊を盗まれた男

こんにちは、木村耕一です。 「お金が、多ければ多いほど、幸せになれるのでしょうか?」 愚問かもしれませんね……。 2500年前のイソップ物語にも、次のような話があるくらいですから、これは永遠のテーマかもしれません。 全財産を金塊に換え、人里離れ…

イソップ物語「困っている人に、親切にする、そんな当たり前のことを、皆がしていけば、社会は明るくなる」池に落ちたアリ

こんにちは、木村耕一です。 中国のテレビで、ショッキングな映像が流されました。 10月13日に起きた、交通事故の様子です。 2歳の子供が車にひき逃げされ、道路に横たわって苦しんでいるのに、側をとおりかかった18人が、よけて通ったり、のぞきこん…

イソップ物語「すぐに、むらむらと、欲の心が動き出しませんか」肉をくわえたイヌ

こんにちは、木村耕一です。 イソップ物語に、バカな犬の話があります。 子供ならば、笑っておしまい、かもしれません。 愚かな犬に、自分を重ねてこそ、大人の読み方なのでは? さて、この話、どう読み解きますか。 一匹のイヌが、どこで拾ったのか、大きな…

イソップ物語「いじめられたら、仕返しをしますか。不幸の拡大を防ぐ方法は?」キツネとツル

こんにちは、木村耕一です。 他人をいじめたり、苦しめたりしたら、どうなるか……。 やがて必ず、自分も同じような苦しみを受けることになります。 イソップ物語は、次のように教えています。 ある所で、ツルが餌を探していた。 ずる賢そうなキツネが、ニタニ…

イソップ物語「怒ったり、ケンカしたりして、何か得することがあるだろうか」決闘中に、考え方を変えたライオンとイノシシ

こんにちは、木村耕一です。 ちょっとしたことで、ぶつかったり、言い争ったり、ケンカになったり……。人間関係は、難しいですね。 イソップ物語には、次のような話があります。 夏の暑い日、喉がカラカラに渇いたライオンとイノシシが、小さな泉にやってきた…

「ああ、もうだめだ」「こんなに苦しいならば」と泣くよりも、時の流れに身を任せたらいいじゃないか。イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。 「ああ、もうだめだ」と嘆いたり、「こんなに苦しいならば……」と落ち込むことは、ありませんか。 イソップのアドバイスを聞いてみましょう。 大木の根元に、小さな穴があいていた。 お腹をすかせたキツネが、その中に隠してあっ…

「腹が立ったら、言い返さずに、逃げるのがいちばん」かわいそうな子ヒツジ。イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。 腹がたつことを言ったり、理不尽なことを言ってくる人がいたら、どうしますか。 「あなたの、ここが悪い」と、言い返しますか? イソップ物語に、こんな話があります。 子ヒツジが川で水を飲んでいた。 オオカミは、もっともらし…

「調子のいい時が、いちばん危ない」うぬぼれた蚊の末路は、誰の姿だろうか。イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。失敗したり、痛いめにあったりするのは、案外、落ち込んでいる時ではなく、うれしい時、調子のいい時ではないでしょうか。 一匹の蚊が、ライオンに挑戦状をたたきつけた。 「俺は、おまえなんか怖くないぞ。おまえのほうが弱いか…

「感謝の心を失うと、必ず破滅する」反省したシカは、偉いと思う。イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。約2500年前、ギリシャのイソップが、動物の例え話を作って、生き方のアドバイスしました。今日まで、500話以上も伝わっています。その中から、私達にプラスになる教訓を探してみましょう。 一頭のシカが、猟師に追われてい…

「現在、苦しいからといって死を選んでも、決して楽にはなれないよ」自殺しようとする娘に、釈迦は語った

こんにちは、木村耕一です。 再び、中国の小学生の自殺に関して書きます。 「死んだら宿題が無くなる」と言って、10歳、11歳の女の子が、3人で手をつないで、2階建ての屋根から飛び降りました。 その場面を想像するだけで、悲しくなります。 「死んだ…

「こんな臆病で、ビクビクしている我々には、生きている意味がない」自殺を決意したウサギ。イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。 2500年前のイソップも、次のような例えを作って、自殺を思い止まるように呼びかけています。 ある時、ウサギが集団自殺を決意した。 彼らの日常は、実に不安、不満に満ちている。 「いつ、人間に捕まって殺されるかわからな…

「人間に生まれることは、有り難いことなんだよ」命の重さを教えた、盲亀浮木の譬え

こんにちは、木村耕一です。 中国では、小学生3人が、「死んだら宿題が無くなる」と遺書に記し、屋根から飛び降りた事件が波紋をよんでいます。 「そんなことで自殺するなんて」 と思いがちですが、日本は大丈夫でしょうか。 日本の、ある小学校で、子供た…

「死んだら宿題が無くなる」中国で3人の小学生が、手をつないで飛び降り自殺

こんにちは、木村耕一です。 北京から帰国した知人から、 「小学生3人の自殺のニュースが、中国で、非常に大きな話題になっている」 と聞きました。 9月19日、10歳と11歳の女の子3人が、手をつないで、2階建ての屋根から飛び降りたのです。 幸い、…

「過ぎたことを、いつまでも嘆かず、今、ここから、やり直せばいいじゃないか」イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。 小さなことにクヨクヨしたり、ぶつぶつ愚痴を言ったりすることがありませんか。 たまにはいいと思いますが、あまりにも多いと……。 心で思ったり、口で言ったりした暗い行いは、必ず自分自身に暗い結果(苦しみ、悩み)を引き起こ…

『思いやりのこころ』が、オーディオブックに!

こんにちは、木村耕一です。 このたび、拙著『思いやりのこころ』が、オーディオブックになりました!オトバンクさんのFeBeで、好評発売中です。 おかげさまで、大きな反響を頂き、10万部を突破した『思いやりのこころ』。 東日本大震災の後、さらに注目を集…

「親孝行」って、どういうことですか。ケネディ大統領が尊敬する上杉鷹山に聞いてみよう

こんにちは、木村耕一です。 「親孝行」と聞くと、なかなかできいない……、という思いがこみ上げてくる人が多いのではないでしょうか。 そんな人に、具体的なアドバイスを与えてくれるのが、江戸時代の米沢藩主・上杉鷹山(うえすぎ ようざん)です。 鷹山は…

「もっと親との時間を大切にし、素直に生きていこう」新装版『親のこころ』の愛読者カードに感激

こんにちは、木村耕一です。新装版『親のこころ』の愛読者カードが、たくさん届いています。 編著者にとって、これほどうれしいことはありません。 私が感激したハガキを何枚か、紹介しましょう。 ◎愛媛県 16歳・女子 まだあたしは高校生で、友達と遊びたい…

法然上人、父の遺言「決して犯人を恨んではならない。すべて因果応報なのだ」

こんにちは、木村耕一です。 今年は、「法然上人800回忌」に関する記事を、よく目にします。 歴史の教科書に、法然上人の名前は必ず出てきますし、日本人で、その名を知らない人はないでしょう。 そんな偉大な法然上人も、もし、9歳の時に、父親の遺言が…

貝原益軒 親孝行の「養生訓」。友人や妻子と親しくし、親を遠ざけるのは愚かなこと

こんにちは、木村耕一です。 健康読本の超ロングセラーといえば、貝原益軒の『養生訓』でしょう。江戸時代に発売され、300年ほどたった今日でも人気があります。 幼少から体が弱かった益軒は、中国の漢方医学書や様々な健康法を精力的に学んでいきました。し…

山形県、国字四書の由来「お母様、それほどまでにして、私をお育てくださったのですか」

こんにちは、木村耕一です。 母一人で子供を育てる苦労は、想像できないほどだと思います。 山形県には、そんな母親の愛の大きさを示す、感動的な物語が伝わっています。 江戸時代末期、米沢藩に、20歳で夫を亡くし、幼子を抱えて、途方に暮れる1人の女性が…

源信僧都に届いた「母からの手紙」は、日本史上、最も有名な手紙

こんにちは、木村耕一です。 母からの手紙は、子供に大きな力を与えます。 日本の歴史上、最も有名な「母からの手紙」は、源信僧都のもとへ届いた手紙ではないでしょうか。 生い立ちをみてみましょう。 源信僧都は、『往生要集』の著者として有名です。幼い…

勝海舟の父「息子よ、父がついているぞ」。70日間の看病

こんにちは、木村耕一です。 父親が子供を思う心は、母親に劣りません。 その心の大きさは、勝海舟の父にみることができます。 勝海舟は、9歳の時に死にかけました。 麟太郎と名乗っていたころです。 漢文を習いに行く途中、野良犬に襲われ、睾丸をかまれた…

佐久間象山「遠く離れた故郷に、母を1人残してはおけない」

こんにちは、木村耕一です。 佐久間象山──、幕末が舞台のドラマには、必ずと言っていいほど出てくる学者です。 これまで、傲慢で、近づき難いイメージを抱いていましたが、母親思いのエピソードを知ると親近感がわいてきました。 象山は、信州松代藩の、貧し…

頼山陽は、親不孝者だったのか、孝行息子だったのか?

こんにちは、木村耕一です。歴史上の人物の、親子関係をみてみましょう。 江戸時代の有名な学者、頼山陽は、両親に心配ばかりかけていましたので、「親不孝者」と呼ばれていました。 しかし、晩年には、こんな詩を詠んでいます。 (原文) 五十の児 七十の母…

「母ちゃん」という響きには、特別な思いがこもっている

こんにちは、木村耕一です。『深代惇郎の天声人語』を愛読しています。 中でも、「母ちゃん」(昭和48年4月15日)は、何度読んでもジーンときます。 そのまま掲載することができないので、出来事のあらすじを紹介しましょう。 22歳の男が、他人の運転免許証…

道徳の教材として使いたい

こんにちは、木村耕一です。読者の方から、新装版『親のこころ』の感想が届き始めています。中学校の先生からのお便りを紹介します。 今、中学校で働いていますが、反抗期を迎えようとしている彼らに、道徳の教材として、ぜひ使わせていただきたいと思ってい…