「腹が立ったら、言い返さずに、逃げるのがいちばん」かわいそうな子ヒツジ。イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。


腹がたつことを言ったり、理不尽なことを言ってくる人がいたら、どうしますか。
「あなたの、ここが悪い」と、言い返しますか?
イソップ物語に、こんな話があります。

子ヒツジが川で水を飲んでいた。
オオカミは、もっともらしい口実を作って食べてやろうと思い、川上から近づいて、


「こら、なぜ川の水を濁すのだ。俺が飲めなくなるじゃないか」
と叱った。


「僕は、唇の先で、そっと飲んでいるだけです。それに、川下の僕が、川上にいるあなたの飲み水を濁らすことはできません」
筋が通った弁明である。


オオカミは、さらに、言いがかりをつける。
「しかし、おまえは、去年、俺の父親の悪口を言ったぞ」


「その頃は、僕はまだ生まれていません」


とうとう頭にきたオオカミは、
「どんなに上手に言い訳をしても、おまえを食べることに変わりはないぞ」
と言って襲いかかった。


悪意を持っている者には、何を言っても通用しない.
(『こころの朝』より)


他人が言うことに、いちいち言い返したり、腹を立てていたら、エネルギーを消耗するだけです。


悪い考え、悪い行いの人に意見をしても、簡単に受け入れるはずがありません。
そんな人と話す機会が増え、悪縁が深まると、自分も悪に染まってしまいます。
そんな人には、かかわらないほうがいいのです。
さっと身をかわして、遠ざかったほうがいいのです。
 

私達が幸せになったり、苦しんだりするのに、いちばん大きな影響を与えるのは、「人間」です。
人との出会いが、人生を大きく変えます。
前向きなことを言ったり、やったりすることに、心がけている人を選んで近づくようにしましょう。


こころの朝

木村耕一編著

定価 1,575円(税込)

(本体1,500円)

四六判上製 296ページ

ISBN4-925253-18-2

http://www.10000nen.com/?p=592 


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