こんにちは、木村耕一です。
日本は、かつてない大震災に襲われました。
深く傷ついたのは、建物や国土だけではありません。
人々が受けた心の痛手こそ、最も深刻なのではないでしょうか。
営々と築き上げたものが一瞬に崩れ去るむなしさ、いつまでも一緒と思っていた家族と引き裂かれる悲しさ……。
あまりにも無情な現実。驚きの目でニュース映像を見つめていたすべての人々に、言葉にならない不安と陰を与えました。
人間としての幸福は、どこにあるのか。
いくら経済が発展し、近代的な町や建物を築き上げても、心の不安はなくならない。
もっと身近な、人と人の心の絆を大切にしよう、という声をよく耳にします。
走り続けてきた日本人は、何か大切なものを、見失っていたのかもしれません。
今、最も身近な、親子の絆を見つめ直すことが、心に温かさを取り戻し、前向きに生きていくエネルギーを与えてくれるのではないでしょうか。
平成15年8月に、歴史上のエピソードと読者から募集した体験談でつづった『親のこころ』を、加筆修正し、新装版として発刊することになりました。
表紙は、明るいオレンジ色に。
薄くて、手軽なサイズです。
8月10日頃から書店に並ぶと思います。
親のこころ
木村耕一編著
定価 1,575円(税込)
(本体1,500円)
四六判上製 288ページ
ISBN4-925253-11-5