「こんな臆病で、ビクビクしている我々には、生きている意味がない」自殺を決意したウサギ。イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。


2500年前のイソップも、次のような例えを作って、自殺を思い止まるように呼びかけています。


ある時、ウサギが集団自殺を決意した。


彼らの日常は、実に不安、不満に満ちている。
「いつ、人間に捕まって殺されるかわからない」
「空からは、ワシがねらっているぞ」
「この山の食べ物も少なくなってしまった。今度の冬を乗り越えられるだろうか」
仲間が集まれば、愚痴と嘆きの声ばかり。


そのうちに、
「こんな臆病で、ビクビクしている我々には、生きている意味がない」
という結論に達したのであった。


彼らは、一斉に沼に向かって走りだした。
身投げをするために!


すると、沼の周りにいたカエルが、ウサギの足音に驚いて、あわてて水に跳び込んだ。


これを見て、先頭のウサギが言った。
「諸君、自殺は中止しよう。
我々より、もっと気の小さなやつも、ちゃんと生きているではないか」


他人と比べて劣っていると悲観して、自殺してはならない。


「上を見ればきりがない。下見て暮らせ」
と言われるように、自分よりも苦しい環境の人と比べて、自分の不平、不満の心をなだめることも大切です。


しかし、もっと積極的に生きたいものです。


地位、名誉、財産、健康、才能……などが、有っても、無くても、変わらず喜べる「生きる意味」「人生の目的」をつかんだ人は、どんな苦しみや、困難がやってきても、自殺など考えずに、生きていけると思います。



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