徒然草の教訓「一流の仕事力を身につける秘訣」



こんにちは、木村耕一です。


仕事力をアップし、一流になる秘訣が、『徒然草』に書かれています。

何か芸能を身につけようとしていながら、
「へたなうちは、うかつに人前へ出ないようにしよう。内々に、自分で稽古を重ね、上達してから人前へ出るほうが、奥ゆかしい」
と言う者が多い。
しかし、こんなことを言っている者は、何一つ身につけることはできない。


未熟なうちから、上手な人の中に交じって、たとえけなされても、笑われても、恥ずかしいと思わずに、熱心に稽古に励む人が伸びていくのである。


そういう心掛けの人は、たとえ生まれつきの才能がなくても、道を求める途中で立ち止まることがない。やがては「名人」の域に達し、世間の人から認められるのである。
芸能に限らず、いずれの道においても、変わらない大切な心掛けである。
(第150段)


1日でも早く仕事を身につけたいと思ったならば、失敗を恐れずに、積極的に行動すべきです。
叱られたくない、笑われたくない、と思って、無難に日々を過ごしていると、何年たっても一人前の仕事力は身につきません。
吉田兼好のアドバイスには、700年前のものとは思えないほど、新鮮な響きがありますね。