徒然草の教訓「悪口を言われても気にしない、落ち込まない」



こんにちは、木村耕一です。


人から、悪口を言われたり、けなされたりして、落ち込むことはありませんか。
そんな時に、読んできく薬が、『徒然草』の中にあります。


名誉欲に振り回されて、心が静かになることもなく、一生、苦しむのは愚かなことである。

人から「よく思われたい」「ほめられたい」という気持ちは、誰にでもある。
ところが、ほめてくれる人も、悪口を言う人も、ともに長くこの世にいるわけではない。
また、ほめたり、けなしたりした話を伝え聞く人も、たちまちのうちに、この世を去っていくのである。
するといったい、誰に対して恥ずかしいというのだろうか。
誰にも恥じることがないではないか。
いったい、誰に自分のことを認めてもらいたいと願っているのだろうか。
すぐに死んでいく人たちに認めてもらってもしかたがないではないか。
(第38段)



ほめられたらうれしくて元気になり、悪口を言われると落ち込んでエネルギーを消耗してしまいます。
しかし、吉田兼好は、そんなことで浮いたり、沈んだりするのはナンセンスだと言い切っているのです。
人生は短いのです。
一日一日が貴重な時間なのです。
そんな他人の評価や言葉を気にせずに、自分は自分らしく、自らの信じる道へ突きむことが大切なのです。