新刊『こころ彩る徒然草〜兼好さんと、お茶をいっぷく』を発売。

 こんにちは、木村耕一です。

 8月1日に新刊を発売します。タイトルは、以下のとおりです。

 こころ彩る徒然草     兼好さんと、お茶をいっぷく
「『徒然草』といえば、学校で習ったな……」という人が多いと思います。
 日本人ならば、誰でも知っているような、有名な古典です。
 でも、その中に、私たちが、もっと明るく、もっと楽しく生きるヒントが、たくさん記されていることは、あまり知られていないのではないでしょうか。


 存命の喜び、日々に楽しまざらんや (徒然草 第九三段)


徒然草』の中で、私が、最も感動した言葉です。
 700年前の自由人、兼好法師からの
「今、生きている。この喜びを、日々、楽しもう」
というメッセージです。
「そんなこと言ったって、こんな毎日、楽しめないよ。どうしたらいいの?」という声が聞こえてきそうです。
 兼好法師は、
「確かにそうだね。でも、ちょっと心の持ち方を変えると、随分、楽になれるよ。そして、苦しみの元を突き止めて解決することが大事なんだ」
と呼びかけるように、日々、見聞きしたことを題材に、エッセーを書き始めました。今でいうブログのような感覚です。しかも文章がうまい!
 四季の移り変わり、名人に極意を尋ねるインタビュー、落語のように笑える事件……。こうした二百四十四のエッセーから『徒然草』が誕生したのです。


 新刊『こころ彩る徒然草』では、『徒然草』244段の中から、鎌倉・室町時代でなければ必要のない話題を大胆に取り除き、現代に通じるメッセージを、66選び、兼好法師が、直接、私たちに語りかけるように、分かりやすく、意訳して掲載しました。
「へえー。徒然草って、こんなに面白かったんだ!」という印象を、きっと持ってもらえると思います。
 兼好法師のストレートな指摘には、「あっ、痛い!」と、思わず声が出てしまうところもあるでしょう。
 日本人の精神を培った超ロングセラー『徒然草』、そのエッセンスを、あなたの人生に取り入れてください。

こころ彩る徒然草 兼好さんと、お茶をいっぷく