こんにちは、木村耕一です。
平安時代の女流作家・清少納言の『枕草子』に、「にくきもの」と題する章があります。
どんなことを「嫌だ」「迷惑だ」と言っているのでしょうか。
「人をうらやましがり、自分のことは愚痴ばかり言っている。
こんな人は実に嫌だ」
千年前の女性は、ハッキリ言いますね。
確かに、他人の幸せをねたんだり、悪口を言ったり、愚痴めいた批評を聞かされるのは、嫌なものです。
自分が苦労したこと、つらいめに遭ったことを、グチグチとぶつけられるのも、たまりません。
愚痴を言った人はスッキリするかもしれませんが、聞かされたほうは激しくエネルギーを消耗します。
清少納言よ、なかなか言えないことを、よくぞ書き残してくれました。