あんなに可憐なチューリップにも、人知れぬ試練があったのか……。これくらいで、へこたれてはいけないな

こんにちは、木村耕一です。


思い出の中に、「懐かしい風景」を持っていますか。
富山県生まれの私には、チューリップ畑の景色が忘れられません。


30数年前、毎朝、高岡駅からディーゼル機関車で砺波高校へ通っていました。
ガタゴト走る機関車の窓から眺める風景は、広い田畑ばかり。
春になると、白い雪がとけて、黒っぽい土が顔を出します。


それがゴールデンウィークが近づくと、まるで見渡す限り、赤、白、黄色の絨毯を敷き詰めたようになります。
何百万本ものチューリップが咲きそろうからです。


朝日をあびると透明に輝き、夕日に照らされるとオレンジ色に染まっていきます。
どちらも、忘れられないほど美しく、見とれるばかりでした。


砺波高校で、新聞部であった私は、チューリップ栽培の農家へ取材に行ったことがあります。
その時、大切なことを教えられました。


「冬の間、暖房のきいた、暖かい部屋に置いた球根は、春になっても芽を出しません。雪に埋もれ、寒さに耐えた球根だけが、やがて鮮やかな花を咲かせるのです」


あんなに可憐なチューリップにも、人知れぬ試練があったのか……。
こんな、ささいな話を聞いただけでも、「これくらいでへこたれてはいけないな」と、心が前向きになります。


「心」は、「ころころ」と変わりやすいもの。すぐに浮かんだり、沈んだりします。放っておいたら、どこへ転がっていくか分かりません。


自分の心を前向きに保つには、ためになる話を、できるだけ多く知っておいたほうがいい……。
そう思って、書きためたエピソードが、『こころの道』となったのです。


新装版 こころの道 ものの見方、考え方ひとつで、新しい風が吹いてくる

木村耕一編著

定価 980円(税込)

(本体933円)

四六判 224ページ

ISBN 978‐4‐925253‐59‐8

http://www.10000nen.com/?p=6689


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