「過ぎたことを、いつまでも嘆かず、今、ここから、やり直せばいいじゃないか」イソップの教訓

こんにちは、木村耕一です。 小さなことにクヨクヨしたり、ぶつぶつ愚痴を言ったりすることがありませんか。 たまにはいいと思いますが、あまりにも多いと……。 心で思ったり、口で言ったりした暗い行いは、必ず自分自身に暗い結果(苦しみ、悩み)を引き起こ…

『思いやりのこころ』が、オーディオブックに!

こんにちは、木村耕一です。 このたび、拙著『思いやりのこころ』が、オーディオブックになりました!オトバンクさんのFeBeで、好評発売中です。 おかげさまで、大きな反響を頂き、10万部を突破した『思いやりのこころ』。 東日本大震災の後、さらに注目を集…

「親孝行」って、どういうことですか。ケネディ大統領が尊敬する上杉鷹山に聞いてみよう

こんにちは、木村耕一です。 「親孝行」と聞くと、なかなかできいない……、という思いがこみ上げてくる人が多いのではないでしょうか。 そんな人に、具体的なアドバイスを与えてくれるのが、江戸時代の米沢藩主・上杉鷹山(うえすぎ ようざん)です。 鷹山は…

「もっと親との時間を大切にし、素直に生きていこう」新装版『親のこころ』の愛読者カードに感激

こんにちは、木村耕一です。新装版『親のこころ』の愛読者カードが、たくさん届いています。 編著者にとって、これほどうれしいことはありません。 私が感激したハガキを何枚か、紹介しましょう。 ◎愛媛県 16歳・女子 まだあたしは高校生で、友達と遊びたい…

法然上人、父の遺言「決して犯人を恨んではならない。すべて因果応報なのだ」

こんにちは、木村耕一です。 今年は、「法然上人800回忌」に関する記事を、よく目にします。 歴史の教科書に、法然上人の名前は必ず出てきますし、日本人で、その名を知らない人はないでしょう。 そんな偉大な法然上人も、もし、9歳の時に、父親の遺言が…

貝原益軒 親孝行の「養生訓」。友人や妻子と親しくし、親を遠ざけるのは愚かなこと

こんにちは、木村耕一です。 健康読本の超ロングセラーといえば、貝原益軒の『養生訓』でしょう。江戸時代に発売され、300年ほどたった今日でも人気があります。 幼少から体が弱かった益軒は、中国の漢方医学書や様々な健康法を精力的に学んでいきました。し…

山形県、国字四書の由来「お母様、それほどまでにして、私をお育てくださったのですか」

こんにちは、木村耕一です。 母一人で子供を育てる苦労は、想像できないほどだと思います。 山形県には、そんな母親の愛の大きさを示す、感動的な物語が伝わっています。 江戸時代末期、米沢藩に、20歳で夫を亡くし、幼子を抱えて、途方に暮れる1人の女性が…

源信僧都に届いた「母からの手紙」は、日本史上、最も有名な手紙

こんにちは、木村耕一です。 母からの手紙は、子供に大きな力を与えます。 日本の歴史上、最も有名な「母からの手紙」は、源信僧都のもとへ届いた手紙ではないでしょうか。 生い立ちをみてみましょう。 源信僧都は、『往生要集』の著者として有名です。幼い…

勝海舟の父「息子よ、父がついているぞ」。70日間の看病

こんにちは、木村耕一です。 父親が子供を思う心は、母親に劣りません。 その心の大きさは、勝海舟の父にみることができます。 勝海舟は、9歳の時に死にかけました。 麟太郎と名乗っていたころです。 漢文を習いに行く途中、野良犬に襲われ、睾丸をかまれた…

佐久間象山「遠く離れた故郷に、母を1人残してはおけない」

こんにちは、木村耕一です。 佐久間象山──、幕末が舞台のドラマには、必ずと言っていいほど出てくる学者です。 これまで、傲慢で、近づき難いイメージを抱いていましたが、母親思いのエピソードを知ると親近感がわいてきました。 象山は、信州松代藩の、貧し…

頼山陽は、親不孝者だったのか、孝行息子だったのか?

こんにちは、木村耕一です。歴史上の人物の、親子関係をみてみましょう。 江戸時代の有名な学者、頼山陽は、両親に心配ばかりかけていましたので、「親不孝者」と呼ばれていました。 しかし、晩年には、こんな詩を詠んでいます。 (原文) 五十の児 七十の母…

「母ちゃん」という響きには、特別な思いがこもっている

こんにちは、木村耕一です。『深代惇郎の天声人語』を愛読しています。 中でも、「母ちゃん」(昭和48年4月15日)は、何度読んでもジーンときます。 そのまま掲載することができないので、出来事のあらすじを紹介しましょう。 22歳の男が、他人の運転免許証…

道徳の教材として使いたい

こんにちは、木村耕一です。読者の方から、新装版『親のこころ』の感想が届き始めています。中学校の先生からのお便りを紹介します。 今、中学校で働いていますが、反抗期を迎えようとしている彼らに、道徳の教材として、ぜひ使わせていただきたいと思ってい…

新装版『親のこころ』発売!

こんにちは、木村耕一です。 新装版『親のこころ』が、いよいよ書店に並び始めました。 古今東西、変わらぬ親子の絆をつづった『親のこころ』の読者の皆様からの感想をご紹介します。 主人がティッシュで鼻をふいていたので、風邪かと思いクーラーを消したと…

ディズニーランドスタッフの思いやりの心に感動!

こんにちは、木村耕一です。 読者の方から、『思いやりのこころ』の感想をいただきました。 私には7歳になる白血病の孫がおり、横浜に住んでいます。連休には、いつも横浜に行くのですが、片道2時間半くらいかかるので、必ず電車の中で、本や新聞を読んで…

人と人の絆、親子の絆を見つめ直そう

こんにちは、木村耕一です。 大震災以降、人と人の絆(きずな)を見つめ直そう という機運が高まっています。 アクサ生命保険が実施した「震災後に見直したもの実態調査」では、約7割の人が、「人とのつながりの大切さを認識するようになった」と回答してい…

「待てよ」 立ち止まって考えてみたい

こんにちは、木村耕一です。 読者の方から、『思いやりのこころ』の感想をいただきました。 人間は助け合って生きていかなければならないと思う。しかし、現実はそうではない。人を押しわけて進まなければ、生きていけない。しかし、今回の震災で、日本人が…

母の涙、母の心、あまりに大きくて

こんにちは、木村耕一です。 まもなく、新装版『親のこころ』が発刊となります。 本には書けなかった、自分自身の母への思いを記してみました。 母が泣いている。 6歳の私が、顔に炭をつけ、「かあちゃん、きらい」と言ったからだ。 理由は、よく覚えていな…

『親のこころ』の新装版を発刊します!

こんにちは、木村耕一です。 日本は、かつてない大震災に襲われました。深く傷ついたのは、建物や国土だけではありません。人々が受けた心の痛手こそ、最も深刻なのではないでしょうか。営々と築き上げたものが一瞬に崩れ去るむなしさ、いつまでも一緒と思っ…

「自分さえよければ他人はどうでもよい」という考え方では、幸せは、やってこない。地獄と極楽の違いを見学してきた男の話

こんにちは、木村耕一です。 大地震、大津波、そして原発事故……。 社会不安は、高まる一方です。 こういう時に大切なのは、相手を思いやる心、周囲への心遣いではないでしょうか。 同じ環境でも、心がけ次第で、幸せにも、不幸にもなることを教えた例え話を…

寄付は、金額の大小よりも、その心がけが大切。「長者の万灯より貧者の一灯」

こんにちは、木村耕一です。 東北、関東を襲った大震災は、あまりにも悲惨で、テレビの報道を見続けることができないほどです。 被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。 復興支援や義援金の輪が、日本中に広がっていますが、最も大切なのは、…

罪を免れた吉良は、何か得をしたのか──悪い行為は、必ず悪い結果を引き起こす。遅いか、早いかの違いだけである

こんにちは、木村耕一です。 引き続き、『まっすぐな生き方』から転載いたします。今日が最終回です。 『忠臣蔵』のメッセージ6 では、罪を免れた吉良上野介は、何か得をしたのか。 「おとがめなし」と聞いた時は、ほっとしただろう。 しかし、それは人間の…

赤穂浪士、義憤という名の「怒り」に燃える――怒りの連鎖を、誰かが止めなければ、不幸は拡散し続ける

こんにちは、木村耕一です。 今日も、引き続き、『まっすぐな生き方』から転載いたします。5回目です。 『忠臣蔵』のメッセージ5 浅野内匠頭は、落ち着いていた。 事件直後の取り調べに対して、一切、言い訳をしていない。 「上野介に、いかなる恨みがあった…

恥辱に耐えられず、浅野の怒りが爆発――他人の前で叱ったり、バカにしたりしてはならない

こんにちは、木村耕一です。 今日も、引き続き、『まっすぐな生き方』から転載いたします。 『忠臣蔵』のメッセージ4 さて、場面は江戸城。間もなく勅使が玄関に到着する時刻になって、浅野内匠頭は、礼儀作法に迷いが生じた。慌てて吉良上野介を探し、 「お…

吉良を「虫けら」と見下げる浅野内匠頭――心の中で、相手を切り刻む行為は、恐ろしいタネまきだ

こんにちは、木村耕一です。 今晩は、NHK「ヒストリア」で、忠臣蔵の番組を放映しますね。 昨日の続きで、『まっすぐな生き方』から転載します。 『忠臣蔵』のメッセージ3 3月14日、江戸城で、将軍と勅使が対面する大事な日を迎えた。 浅野家の家臣たちは、…

人を責め、偉そうに批評する吉良上野介――「思いやり」がなければ、2人の関係は、こじれるばかり

こんにちは、木村耕一です。 今日は、忠臣蔵で言えば、赤穂浪士の討ち入り当日です。 昨日の続きで、『まっすぐな生き方』から転載してみます。 『忠臣蔵』のメッセージ2 3月11日。いよいよ勅使一行が、江戸に到着する日を迎えた。 浅野家の家臣にも緊張が走…

江戸時代に起きた大事件ではあるが、人間が2人以上集まれば、どこにでも起こる悲劇である

こんにちは、木村耕一です。 明日は12月14日。有名な忠臣蔵、赤穂浪士の討ち入りの日です。 毎年この時期になると、テレビでも特集番組やドラマが放映されますね。 今年も、NHKの「ヒストリア」で取り上げられますし(15日)、テレビ朝日ではスペシャルドラ…

「怒りの心がわいたら、3歩下がりなさい」。苦難を避ける教え

こんにちは、木村耕一です。人間関係を悪くしたり、大失敗を犯す原因の一つに、「怒りの心」があります。つい、ムカッときた時、どうしますか。 そのまま、しゃべったり、やったりしてしまうと、必ずと言っていいほど後悔します。 私も、何度も痛いめにあっ…

坂本竜馬と清河八郎。仲間から信用される人、見放される人の違い

こんにちは、木村耕一です。 ちょっと気をつけるだけで、人間関係も、仕事の成果も、大きく変わる、大事なポイントがあります。 それは、仲間との会話や、意見交換、他人を批評する時の心得です。 幕末の志士・坂本竜馬と清河八郎の、正反対な生き様から学ん…

協調性がないと悲しい人生に。坂本竜馬の友人・近藤長次郎の挫折

こんにちは、木村耕一です。 どんなに優秀で、才能があっても、協調性がないと、仲間から浮き上がり、孤立してしまうことがあります。 『竜馬がゆく』(司馬遼太郎著)の中で、ショッキングな場面の1つが、坂本竜馬の幼友達・近藤長次郎の切腹です。 長次郎…