迷信(7)朝倉孝景、吉日を選ぶのは無駄、無意味



こんにちは、木村耕一です。


日の吉凶や善悪を問題にすることが、いかにバカげた迷信であるか、家訓に明記した戦国大名がいます。
越前(福井)の朝倉孝景です。
有名な、17ヵ条からなる『朝倉孝景条々』の中に、次のように記されています。



「合戦に際し、吉日を選んだり、方角を考えたりして、いたずらに時日を遅らせることは、非常に無駄なことである。
いかに吉日だからといって、大風の日に船を出したり、大勢の敵に一人で向かったりしたのでは、まったく意味がない」



人間は、迷いやすいのです。
「そんなバカげたもの、信じないぞ!」と、ふだん言っていても、いざ、不幸や災難に襲われると、心が揺れてしまいます。


戦国時代は、ちょとした判断ミスが、命取りになります。
その恐ろしさを知る朝倉孝景が、子孫を戒めるために、家訓にまで掲げたのでした。
福井の殿様は、偉いなあ!

こころの道
木村耕一編著
定価 1,575円(税込)
(本体1,500円)
四六判上製 296ページ
ISBN4-925253-14-X

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