迷信(10)イソップ、神に祈願しても幸せは来ない



こんにちは、木村耕一です。


幸せは、神に祈っても得られません。
2500年前の「イソップ物語」は、次のように戒めています。

◎私のせいにするつもりか


幸せになりたいと、家に祭壇を築き、神に祈願している男がいた。
その熱心さは祭壇の供物に表れている。
毎日、豪華な品々が、あふれるほど供えられているのだった。


ある夜、この男の夢枕に、神が現れて告げた。
「そこの者、財産を無駄遣いするのをやめよ。ことごとく使い果たして貧乏になったら、私のせいにするのがおちだからな」


このように、物事を深く考えずに行動し、より一層、不幸になる者が多い。
現在の苦しみは、どこから起きているのか。
その原因を冷静に突き止め、解決する努力をしない限り、幸せは恵まれないのだ。
イソップ物語より)




「神サマも、迷惑なんです!」とは、イソップのパンチがきいていますね。
神に祈っても、働かなければ、お金はたまりません。
賽銭を投げても、勉強しなければ、成績はあがりません。
イソップは、当たり前のことを言っているのです。
「当たり前」のことが見えなくなる……、これが「迷信」の恐ろしさです。



まっすぐな生き方
木村耕一著
定価 1,575円(税込)
(本体1,500円)
四六判上製 296ページ
ISBN978-4-925253-41-3
1万年堂出版発行
http://www.10000nen.com/book/massugu/massugu.htm