迷信(9)イソップ、「福の神」は、ニセモノ



こんにちは、木村耕一です。


今から、2500年前、ギリシャで生まれた「イソップ物語」の中から、「迷信を見破るヒント」を紹介しましょう。

◎売れない「商売繁盛の神」


ある男が、神像を木で彫って、市場へ売りに行った。
ところが、誰も買ってくれない。
そこで、人を集めようとして、
「商売繁盛の神様、金儲けのご利益あらたかな福の神はいりませんか」
と、大声で叫んだ。


すると、その場にいた男が、売れない神像を指して、
「本当に、おまえの言うようなご利益があるなら、なぜ他人に売るのだ。自分がそのご利益にあずかればいいじゃないか」
と、矛盾を突いた。


人間が、お金で売ったり、買ったりできるような「神サマ」に、私たちを幸せにする力など、あろうはずがない。
イソップ物語より)


イソップは、笑いながら急所を突いています。
そんなものに、大金を奪われないよう、ご注意を!



まっすぐな生き方
木村耕一著
定価 1,575円(税込)
(本体1,500円)
四六判上製 296ページ
ISBN978-4-925253-41-3
1万年堂出版発行
http://www.10000nen.com/book/massugu/massugu.htm