『方丈記』の著者・鴨長明は、一流のミュージシャンだった

 こんにちは、木村耕一です。

 「意訳で楽しむ古典シリーズ」として、『徒然草』に続き、『方丈記』を発売しました。
 タイトルは、『こころに響く方丈記〜鴨長明さんの弾き語り』です。

 鴨長明というと、なぜか、地味で、暗いイメージがありますが、実は、一流のミュージシャンだったのです。琵琶、琴の演奏にかけては、抜群の才能を発揮しています。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」
方丈記』の、この書き出しは、あまりにも有名です。とてもリズミカルです。
 おそらく、鴨長明さんは、ギターをひくように、琵琶を奏でながら『方丈記』を書いていったんでしょうね。

 文豪・夏目漱石も、大きな影響を受けているほど、『方丈記』の文体は美しいのです。