生きるのに、つらい時代を、竜馬は駆け抜けた



こんにちは、木村耕一です。

坂本竜馬の魅力は、目的に向かって、突き進む姿にあります。

私が初めて竜馬を知ったのは、子供のころに読んだコミック『巨人の星』でした。(原作:梶原一騎
正確なセリフは覚えていませんが、竜馬が、
「死ぬときは、たとえドブの中でもいい、目的に向かって、前向きに倒れたい
と叫ぶエピソードが登場します。
その言葉に、主人公の星飛雄馬が感激し、さらに努力する……。まさにド根性マンガでした。
子供心にも「かっこいいなー!」と、強烈にひかれ、竜馬のように、生涯をかけて悔いのない目的を探そう!と思ったものです。




竜馬が叫んだ言葉の根拠はどこにあるのか。
ずっと気になっていたのですが、執筆活動を始めるようになって、ようやく発見しました。

まず、竜馬の弟子・陸奥宗光が書いた『面壁独語』に、下記の言葉があります。

「竜馬は言った。
『人間、一度、目的を心に抱いたならば、
いかにして達成するか、
常に考え抜かねばならない。
決して、弱気を起こしてはならない。
死ぬ時は、たとえ、いまだ目的を成就するには至らなくとも、
必ず、その目的に向かって前向きに倒れるべきである』
これは至極の名言である」
(『こころの道』に、エピソードとともに掲載)


司馬遼太郎の『竜馬がゆく』には、下記のセリフがあります。

「人の一生というのは、たかが50年そこそこである。
いったん志を抱けば、
この志にむかって事が進捗(しんちょく)するような手段のみをとり、
いやしくも弱気を発してはいけない。
たとえその目的が成就できなくても、
その目的への道中で死ぬべきだ」
(『まっすぐな生き方』に、エピソードとともに掲載)


NHKの『龍馬伝』を見てもわかるように、幕末は、生きるには、つらい時代でした。過酷でした。
それでも竜馬は、前向きに駆け抜けました。

生涯かけて悔いのない目的をみつけ、突き進んでこそ、日々、充実します。
その充実感には、いかなる困難や苦しみをも、前向きなエネルギーに変えてしまう力があるのです。



こころの道
木村耕一著
定価 1,575円(税込)
(本体1,500円)
四六判上製 296ページ
ISBN4-925253-14-X
1万年堂出版発行
http://www.10000nen.com/?p=595

まっすぐな生き方
木村耕一著
定価 1,575円(税込)
(本体1,500円)
四六判上製 296ページ
ISBN978-4-925253-41-3
1万年堂出版発行
http://www.10000nen.com/?p=574