なぜ、歴史は宝の山なのか

こんにちは、木村耕一です。


TBSラジオ『GAKU-Shock』の収録の際に、ロザンから、
「なぜ、歴史上の人物の名言を集めて、『まっすぐな生き方』を書こうと思ったのですか?」
と質問されました。



人間が、悩んだり、苦しんだりすることは、千年前も、百年前も、現在も、本質的には変わりません。
いつの時代も、みんな一生懸命に生きようとして、壁にぶつかり、悩んでいたのです。
数え切れない大先輩たちの、努力と涙の足跡の中には、現在の私たちが直面している悩みのヒントが、必ずあるはずです。
そういう意味では、歴史は宝の山です。



「越後の虎」と恐れられた戦国武将・上杉謙信は、
強さの秘訣は何か」と尋ねられたとき、
義経から学んだ」と答えています。
400年も前の人物から、どうやって教わったのでしょうか。
それは『平家物語』でした。


謙信は、こう言っています。


ほとんどの人は、『昔、そんなことがあったのか』という思いで、琵琶法師が語る『平家物語』を聴いているから、まったく自分の役に立たないのだ。
私は、義経が戦う場面では、自分ならどうするか、常に我が身に置き換えて聴いているから、学ぶことが多い



同じものを読んで、宝物にするか、しないかは、こういう、ちょっとした心がけの違いで分かれるんですね。