琵琶湖周航の歌 さすらいの旅が人生

 月刊誌の連載「歎異抄の旅」は、7月号から、滋賀県へ向かいます。
 海のように広い琵琶湖に沿って車を走らせると、場所によって水面の色が変わります。深い群青色になったり、濃い緑になったり、日光を反射して鏡のように輝いたり……。琵琶湖は、とても魅力的です。
「われは湖の子 さすらいの旅にしあれば しみじみと……」
 美しい琵琶湖の自然を歌った「琵琶湖周航の歌」が浮かんできます。この歌は、大正6年に誕生してから、100年以上も歌い継がれています。フランク永井さん、都はるみさん、小林旭さん、渡哲也さん、倍賞千恵子さんなど、数多くの歌手によってカバーされてきました。中でも昭和46年に、加藤登紀子さんが歌ったレコードは70万枚の大ヒットを記録しています。まず、「琵琶湖周航の歌」のいわれから調べてみました。
(試し読みは下記から)
https://nazeikiru-web.com/sample/tabi2207/

大津港に、ガチョウがいてビックリしました。アイドルになっています。

まるで海のように、波が、寄せかける湖北の浜辺




鎌倉殿と『歎異抄』、北条政子の手紙

 北条政子は、法然上人に何度も手紙を書いていたようです。彼女の問いかけに、優しく、丁寧に答えられる法然上人の返書も残っています。
 政子というと、「尼将軍」として、勇猛な武士たちに毅然と臨んだ女性というイメージしかありませんでした。彼女は、鎌倉から京都の法然上人へ手紙を出して、何を尋ねていたのでしょうか。悩みがあったのでしょうか。
歎異抄』とも深く関係することなので、政子の生涯を追ってみることにしました。
「月刊なぜ生きる」6月号に掲載しました。

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鎌倉市の清泉小学校の角に、鎌倉幕府の旧跡を示す石碑がある

源氏山の頂きには、頼朝の像がある(神奈川県鎌倉市扇ガ谷)

 

鎌倉殿と『歎異抄』。なぜ起きた、義経の悲劇

源義経といえば、悲劇のヒーロー。
命懸けで頑張ったのに認められず、理不尽な仕打ちを受けて殺された武将……という印象が強いと思います。
同情し、悲しむだけでは、涙しか残りません。なぜ、悲劇が起きたのか。
『月刊なぜ生きる』5月号「歎異抄の旅」に、義経の「腰越状(こしごえじょう)」を、『歎異抄』から読み解く記事を掲載しました。

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腰越状を書く義経と弁慶(満福寺)

満福寺には、腰越状の下書きが展示されている

 

魯迅と、井上ひさし

井上ひさしベストエッセー』の中に、ガツンと、衝撃を受ける言葉を発見!

「頭の痛いときは良い文章を読んで治し、暇なときは良い文章を書き写す」(魯迅

 こういう境地があるとは!
 文豪とは、すごいものだ!
 魯迅を「先生」と呼んで紹介する、井上ひさしも、すごい!

「中田敦彦のYouTube大学」で『方丈記』が紹介

  大人気のYouTubeチャンネル「中田敦彦YouTube大学」で、『こころに響く方丈記』が紹介されたました。私が意訳、解説した書籍です。
 オリエンタルラジオ中田敦彦さんの、次の言葉が、とても印象的でした。

「『方丈記』は、災害や挫折を、どう乗り越えるかの秘伝書!今読まないで、いつ読むんですか。絶妙の方丈記タイムが来てるんだよ!」

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中田敦彦YouTube大学」の場面

 

悲いい恋の物語・滝口寺

平家物語』には、悲しい恋のエピソードが、いくつも描かれています。その中の一つ、親に結婚を反対された時頼と横笛は、どのように愛を貫いたのか……。
11月19日、京都・嵯峨野の滝口寺へ取材に行ってきました。『月刊なぜ生きる』1月号の「歎異抄の旅」に詳しく書きます。

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小倉山のふもとに建つ滝口寺


『平家物語』シリーズ3巻、10万部突破!

 今の世を覆っている不安と、平安末期の混乱した世相には、共通したものがあるように感じます。
 災害に襲われ、政治が無力化した平安末期の人達は、どのようにして生き抜いたのか。
平家物語』には、今に通じる生き方があります。
 分かりやすく意訳することに努めた下記のシリーズ3巻が、総計10万部を突破しました。
美しき鐘の声 平家物語(一) 諸行無常の響きあり
美しき鐘の声 平家物語(二) 春の夜の夢のごとし
美しき鐘の声 平家物語(三) 風の前の塵に同じ

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『美しき鐘の声 平家物語』シリーズ全3巻