母が弁当のおかずを、わざと残して帰ってくれた(木村耕一『親のこころ』の感想)


 この本を読んで、思い出したことがあります。
戦後の食糧難の時、母が仕事に持って行った自分の弁当のおかずを、わざとひと切れ残して帰り、それを、兄がうれしそうに食べていました。
父は病死、長男は戦死、母一人で朝から夜中まで働き、寝ている姿など見たこともなく、一生懸命、育ててくれました。
横道にそれようもありません。
愛されずに育つと、自分の子も、どう愛したら良いかわからないのではないだろうかと思います。
毎日、「なぜ?」と思うニュースが多すぎますが、親の愛だと私は思います。
岐阜県 女性からのお便り)