木村耕一編著『親のこころ』エピソード編の内容その1

  1. 水戸黄門
     誕生日は、最も粗末な食事でいい。
     この日こそ、母を最も苦しめた日だからだ

  2. 良弁杉の由来
     母は、大ワシにさらわれた子供を30年間捜し続けた

  3. 西郷隆盛
     ああ、母に心配をかけてしまった。
     親不孝なことをしてしまった。すまんことをしてしまった

  4. 貝原益軒 親孝行の「養生訓」
     自分の親を愛さず、他人を愛してどうする

  5. 野口英世の母
     どんなことがあっても、おまえだけは一生安楽に養い通すぞ、
     たとえこの母が食べるものを食べずとも

  6. 孔子 風樹の嘆
     孝行のしたい時分に親はなし 石に布団は着せられず

  7. 芥川龍之介杜子春
     もしおまえが、ムチを受けている父母を見ても黙っていたら、
     俺は即座におまえの命を絶ってしまおうと思っていたのだ――

  8. 紀貫之土佐日記
     子供に先だたれた親の悲しさ以上の悲しみはこの世にありません

  9. 石川啄木
     たわむれに母を背負いて

  10. 望児山
     母は、息子の帰りを信じて、雨の日も、風の日も、山に登った

  11. エジソン
     母のために生きようと思いました。
     この人だけはがっかりさせるわけにはいかない

  12. 姥捨山
     わが子は、母を捨てようとしているのに、
     母は、その息子のことを案じ続けた

  13. 斎藤茂吉「死にたまふ母」
     「親の死に目に会えないのは親不孝」といわれるのは、
     親が最後まで気掛かりなのは子供のことだからだ

  14. 正算僧都の母
     母の米を毎日一粒ずつ加えてご飯を炊き、ご恩を忘れないようにした

  15. 断腸の思い
     母猿は、岸をつたってどこまでも追っていった

  16. 上杉鷹山の手紙
     父母の恩に、せめてその万分の一だけでもと心の及ぶだけ、
     力の届くだけを尽くし、努めることを孝行という

  17. ジョン万次郎
     漂流してから、12年め。万次郎は日本へ帰ってきた。
     母に、どんなに慕っているかを知らせるために

  18. 与謝蕪村
     母のふところには、どこにもない格別な温かさがありました