徒然草の教訓「自分のことばかり話すと、相手を不快にさせる」



こんにちは、木村耕一です。


夏には、故郷へ帰り、友人、知人と久しぶりに会う人が多いのではないでしょうか。
吉田兼好の『徒然草』には、そんな時の注意が書かれています。

久しぶりに会った人が、自分の身の上に起こったことを一方的に話し続けるのは、嫌なものだ。(第56段)




大変なめにあったこと、苦しい思いをしたことを、誰かに話したい、聞いてもらいたい、という気持ちは、皆、持っています。
ついつい自分のことばかりしゃべってしまいますが、ここで配慮しなければならないのは相手の気持ちです。
兼好が
「一方的に聞かされるのは、嫌なものだ」
とハッキリ書いているように、不快に感じる人が多いのです。
こんなことは、誰も、面と向かって言ってくれませんので、有り難い忠告ですね。